日常の1杯目
どうも、うわばみガールは今日も酒浸りです。
久々にタワレコの店頭に足を運ぶ。
はい、まずここが問題、大問題。
オンラインに頼り過ぎて、殆ど店頭に行かなくなった。欲しいCDはオンラインで購入することが圧倒的に増えた。
オンラインでは、ある程度の金額以上の商品を買えば送料が無料になる。元々、店に足を運んで買っていた際もまとめて数枚購入するタイプだったので、送料をケチるために適当に何かしらを買うなんてことをせずとも余裕で送料無料の金額に達する。家に居ながらにして買えるので、勿論交通費はかからない。ここで既に数百円の差が生じている。
支払い方法も、代引きでなくコンビニ支払いやクレジットにすれば手数料もかからない。もう店頭で買うのと、金額に関して言えば全然変わらない。
そして一番大きい点は付与されるポイント。
結構前の話だけど、店舗とオンラインのポイントが統合になったので、ポイントカードの情報さえ登録してしまえば、どっちで買っても溜まるし、どっちで買う時も使える。これは便利。
だけどここに大きな落とし穴。店頭だとせいぜいポイントが3倍とかそのくらいなのに、オンラインだと、期間によっては10倍なんてとんでもないことをやったりしている。例えば、月10枚近くのアルバムを購入し聴く人にとってみれば、1枚あたり30ポイントが付くとして、店頭の3倍で買えば900ポイント、オンラインの10倍で買えば3000ポイント、2100ポイントも差がつく。ミニアルバムくらいだったらポイントで買えちゃう。そりゃ勿論、ネットで買っちゃうわって話ですよね。
確かにオンラインは非常に便利で、自ら音楽を掘り下げる人にとってみれば、不自由なく使える手段のひとつだと思う。でも、なんというか、オンラインには無い魅力というか魔力というか、そんなものが店頭にはある。試聴機、ポップ、店内BGM。受動的と見せかけて、実はこっちの方が断然能動的だったりする。目立つポップが付いていたり、試聴機があるだけで、ちょっと聴いてみるか、と気軽に手を伸ばすことが出来るので、音楽に対する受け皿が圧倒的に広がる。あと何気にタワレコの試聴機は結構質の良いヘッドフォンを使っているので、何コレめちゃくちゃかっこいいじゃん、って音楽に出会えたりする。ネット上では試聴できないCDも、沢山聴くことが出来る。当たり前と言えば当たり前の話なのだが、自分の音楽に対するアンテナを鍛えるためには店頭に足を運ぶことの方が圧倒的に良いことなのだと思う。
そして話は戻って、久々に店頭に足を運び、色々な音源を試聴してきた。すると、なんだか、自分の琴線に触れるような、グッとくるバンドが圧倒的に減ったように感じた。
単純にアンテナが鈍ってしまっているのか、手当たり次第なんでもかんでも聴く貪欲さを失ったのか、単純に今のシーンが自分の肌に合わない、自分にとってはつまらないものなのか。そのどれかはわからないけれど、言いようの無い恐怖を覚えたのは確かだった。
それと、ここ1〜2年「1曲聴き」が酷くて、アルバムを買ってもきちんと通して聴いた作品は一体何枚あるだろうか? という有様で、もうそれならiTunesでその曲だけ買えばいいんじゃん、と我ながら思うのだけれど、後々思ってもみないタイミングで今まで興味が無かった曲がツボにはまったり大切な曲になったりするから、なるべくアルバムという作品はアルバムとして全曲揃えておきたいっていうヘンなこだわりがある。
この「1曲聴き」も正直、ネットの普及が原因なんじゃないかと感じる。全てがそうではないだろうけど。リリースの形態はアルバムやミニアルバムだとしても、やっぱり表題曲というか、まあ簡単に言ってしまえば、YoutubeにPVが上がるような、そのアルバムで一番の推し曲がある。それを散々聴くので、そればっかり好きになって、あとの曲をちゃんと聴かないことが多い。アーティストは、やっぱりアルバムの曲順等、流れを考えて作品を作っているので、こういうのって本当は良くないんだろうな、って。
実際に、タワレコの閉店する店舗も数店あるし、今後オンライン化は進む一方だと思う。その中で、リスナーはどう抗っていけばいいのか。優良なリスナーであるためにはどうすればいいのか、ちょっとだけ現状を認識して考えさせられた日だった。
そんなことより、ボアズの新譜がめちゃくちゃカッコイイんだぜ。
SuiseiNoboAz / T.D.B.B.PIRATES LANGUAGE - YouTube
SuiseiNoboAz / 「adbird」MV映像 - YouTube
今日から暫くは、『ubik』漬けの毎日になりそう。