日常の5杯目

盛大に、NATSU-KAZE なう。です。

 

『夏風邪は馬鹿がひく』とはよく言ったもので、今週(もう先週か)は、月、木、金とライヴに行き、酒浸りウィークでしたわ。火曜は普通に地元で飲んでましたわ。

あー、たーのしかったー(就活も卒制も一切進んでいない現実から目を背けながら)

 

 

そう、ね、月曜日は嘘つきバービーtour8「魔法を使った分の頭痛」ファイナルに行ってきました。

メジャーデビューするずっと前、ガラガラのライヴハウスで何度か観たことがあって、そしてその時に体験した、数々の奇行に若干の恐怖とトラウマがあり、ひとりで足を運ぶことが少なくなってしまったのだけれども、音源はしっかりと予約して買っていたり、コンスタントに聴いたりはしていたのです。

今回、ひょんなきっかけで、ツアーファイナルに足を運んだのですが、正直、びっくりした。良い意味で。

解散を発表したとは思えない程の熱量を、バンドもオーディエンスも持っていて、会場はメンタル的には良い熱気に、物理的には(あの日の岩下さんの言葉を借りれば)不快指数が高い熱気に溢れていました。本当に嵐(ゲリラ豪雨)を呼んでしまったバンド、嘘つきバービー

そして、「あー、嘘つきバービーは、いつの間にかこんなにも逞しいバンドになっていたんだなー」ってものすごーく久々に観たライヴで気付かされました。アンコールでやった『虫こない』で、岩下さんの声が全然出ていなくて、声が出なくなるギリギリまで力一杯にやりきっていたということに気付かされて、ぶわーっと涙が溢れてきて、そこで初めて「ああ、もう観れなくなっちゃうんだ」という感覚が湧いたというか、実感したというか……。

私は、「熱狂的に追い求める程ではないけれど、きっとずっと変わらずそこにあってくれ(ると思ってい)て、そして自分自身もそれに一定量の不変の愛をずーっと注ぎ続けられるような、そんな感情になるもの」があると思っていて、嘘つきバービーは、自分にとっての“その位置”に居てくれる数少ないバンドのひとつでした。上手く言葉に出来なくてもどかしいけれど、何て言ったらいいのかな。毎度毎度足しげくライヴに行く訳ではないけれど音源は買って、そしてその音源の中でも、嫌いだったりあまり食指が動かないような曲が全然無い、という感じの。凄く良い意味でフラットな気持ちで好きだと思えるバンドでした。……って言ったら、もう解散してしまったみたいだけれども。まだあと2ヶ月とすこし、嘘つきバービーは存在するから。大丈夫。

で、ラストライヴのチケット、買っちゃったよね。思わず。

楽しみなような、寂しいような。

 

木曜日は、大好きなmothercoatの10枚目のTシャツリリースツアーファイナルに。

出演していたどのバンドもDJも凄く格好良くて素敵で、でもそれが格好つけて無い格好良さで、自分たちが楽しいと思うことをやってるところに、オーディエンスをガンガン巻き込んでいく力っていうのかな、それがもの凄く強くて、楽しくて仕方なかったです。あの空間には、もはや愛しか無かったね。

言いたいことは全部、mothercoatのギガさんがblogで言ってあるので、それ、読んで下さい。一番グッときた一文を抜粋して、記事のリンク貼っておきます。ギガさん、勝手に引用しちゃってごめんなさい。

どうか ももいろクローバーZとサカナクションとmothercoatとnhhmbaseが同じiPodに入ってる人が増える時代が来ますように

この一文を読んで、「わ、私だーーー!!!」と思ったのは言うまでも。

増えろ〜! 切実に増えろ〜! そういう人〜〜〜!!!そういう時代〜〜〜!!!!!

 

金曜日は言わずもがな、ボアズの「ubik」リリースパーティへ。

さながら、某ライヴハウスの同窓会と化していたけれど、別に誰も示し合わせて来ていたわけじゃなくて、全然馴れ合いじゃない、純粋にこのライヴを観たくて来たらなんかみんな集っちゃった、って感じで。まあでもそんな感じも含めて懐かしい空気だったな。

『衝撃的なまでの破壊力を持った1st、世の中にありふれた表現をかなぐり捨てた2nd、そして、圧倒的な飛躍と冷静さ、これからの指標を確立させた3rd「ubik」』

今の(?)ボアズを一文で言うと、こうなるんじゃないかなって思う。どのアルバムも好きだけど、今回のはなんというか、やっぱり1・2枚目よりもバランス感覚が良いアルバムだなあ、と感じる。初見は凄く取っ付きにくかったけど、4周目5周目と聴いていくうちにストンと腑に落ちる感覚がして、ああ、ってなったというか。

ライヴで聴くと、やっぱり結構印象も変わったな。この日は、間にDJを挿んで、前後編に分けてやっていたんだけど、前編に1stと2ndの曲を、後編は「ubik」の曲だけをやったから更に説得力が増したというか、ズシンと身体の中心に、核心部分に突き刺さってくる感じがして、これからの展望を想像させられて、ドキッとした。アンコールで1982とプールサイドやったけど、本編最後のubikで綺麗に締めるのもアリだったんじゃないかなあ……と思ったり。その辺はまた、10月のワンマンでどう構成されてくるかが楽しみです。

最後の方のMCで、石原さんが、

「こういう機会だから言うけど、別にエイベックスのためじゃなくて、ましてやお客さんのためでもなくて、自分たちがやりたいことを自分たちのためにやっています。それでも、ついてきてくれる皆さん、本当にありがとう」

と言っていて、その言葉が凄く響いた。

 

 

まあ、ざっとさらうとこんな感じです。あともう少し思うことがあるので、それはまた後日。書きます。

早く風邪治さなきゃ。